2019年 09月 09日
ナンバンギセル |
思い草 ナンバンギセル
道野辺(へ)の 尾花が下の 思ひ草
今更々(さらさら)に 何をか思わむ
巻10 2270
高岡万葉歴史館の前庭のススキの根元に咲いていました。
以下、新編古典文学全集より
道端の 尾花の陰の 思い草のように
いまさら 何を思い迷いましょうか。
思ひ草は未詳。この花が秋相聞の中にあり、また尾花ガ下とある
ことから、すすきの根に寄生し秋花を開くはまぼうふう科の
なんばんぎせるか、とする説がある。
なんばんぎせるは秋頃、ススキの根株の辺りに高さ15センチほどの
花軸を出し、その先端に淡紫色・筒状の花を横向きにつける。
以上
新編古典文学全集には「花を横向きにつける」としか書かれていませんが、
「首をかしげて、物思いにふける」ように見えるので
思い草なんでしょうね。
花はスペインやポルトガル人のパイプに似ているから
南蛮煙管というそうです。
寄生植物なので光合成をする必要がないため
葉っぱが見られません(小さいのがあるかも)。
万葉植物なので庭に植えてみたいのですが
親になるススキやスゲを日当たりのいい所に植えなくてはなりません。
庭にススキはね~。
by woodlandnotes2010
| 2019-09-09 23:51
| ガーデニング
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